「会社とは対等な立場であれ」~理不尽にクビにされた社員から学ぶ~
僕らはどうやら会社とは分の悪い関係のようだ。
WINーWINの関係ではいられない。
会社と僕らは雇い主と雇われ者で明確に差がある。
力でいうと圧倒的に雇い主が強い。
雇い主にとって何か気に入らないことをしてしまえば
雇い主の判断でクビを宣告される可能性だってある。
これは実体験だが聞いてほしい。
以前勤めていた会社の
ある社員がクビにされた。
それはなぜかというと、経営者に異議を申したからだ。
もっと、こうしたほうがいいんじゃないですか?
こういう方法もあります。
といった意見はすべて聞く耳を持たれないのだ。
経営者はこいつは反乱分子だ、この会社のやり方には合わないといって
その社員をクビにした。
そして、クビになった社員は泣きながら
「自分のせいです」と謝った。
管理職も○○君の意思を尊重して、退職という形になったと告げた。
この言い方だと、○○君が自ら退職するようにお願いし、その意思を汲んだという伝われかたをする。
実際には経営陣に意見をしたからクビにさせられたわけだ。
自ら退職を望んだわけではない。
まわりの職員もなんとなくその流れを知っている。
悪しき風習がはびこる経営陣。
そこに異議を申すと、クビにされてしまう現実。
保身のためか誰も何もできない現実。
誰かが「悔しい」とこぼした。
涙をながす社員もいた。
僕は問題は別のところにあるとも思った。
こうならざるをえない環境、システムが作られてしまっていることに悔しさを覚えた。
皆が悲しみに打ちひしがれ、虚無感を感じているとき
僕も同じように感じた。
またその時にこう思った。
「会社とは対等な立場でいる必要がある」と。
誰も何も文句は言えないのだ。
それはなぜか。
クビにされるからだ。
クビにされるとほかに行く場所がない。
だから、皆怖くて何も言えない。
家族を養っているから、クビになると家族を巻き込んでしまう。
だから、やはり何も言えない。
社会とそういうものだとわりきれば、いいのかもしれないが
それではあまりに残念だ。
では、そこで耐えていかなければならないのかというとそういうわけではない。
「会社と対等な立場になるのだ。」
具体的にどういうことかというと、
収入源をほかに確保するということだ。
今の収入源がその会社しかないから、それを失うと生活ができなくなる。
だから失わないように、会社のわがままを受け入れ、耐え抜いていかなければならない。
会社にとって隷属的で従順な労働者でなければならない。
だから、僕らは弱い。
しかし、その会社以外に生活できるだけの別の収入源があれば、その会社を失ったとしても生活していくことができる。
だから、おかしいことをおかしいと口に出して言うことができる。
もし、クビの宣告がされたのであれば、
「別にいいですよ、むしろこっちから辞めてやる」
と強気にいられるだろう。
むしろその空いた時間で新たな収入源の確保に勤しむことができる。
僕らは会社以外に収入源をいくつか持つことが望ましい。
恋愛でも人間関係でもそうだが
「依存しているうちは、いい関係とは言えない」
会社に依存してしまうと、会社に対しておかしいことをおかしいといえなくなる。
僕らは会社に支配されてはいけない。
むしろ生活や人生がよりよくなるように
利用してやればいい。
リモートワークや時代の変化で
会社のあり方が
今までとはどんどん異なってきている。
そんな時代だからこそ、
会社にとって都合のいい関係ではなく、
お互いに利益を共にできるように対等な立場でいよう。
そのためにも、今すぐ動かなければならない。
新たな収入源を探しに。
すぐにはできなくてもいい。
今はひたすら種をまくのだ。
どの種から目を出すかなんて誰もわからない。
わからないからこそ、多くの種をまこう。
もし「副業禁止」の会社であれば、まずはその規則と戦おう。
5年後、10年後の未来をイメージしながら、今を生きることが時間を無駄にしない
一番いい方法だと思う。
依存するな、依存させるな、対等であれ!