ミスチルの鬱な曲 ベスト10 「前編」
Mr.Childrenは最高のアーティストである。
世に送り出した楽曲は約240曲にもなる。
その中でも特にダークな鬱な曲を歌詞付きで紹介していこう。
[1]この記事は落ち込みたい人におすすめです。また、ミスターチルドレンの魅力がわかります。
[2]この記事を読むと、もっともっとミスターチルドレンにはまっていくでしょう。
では早速ランキング形式で発表しよう。
第10位 「others」
「愛し愛されてたとしてもそう感じられるのは一瞬で」
この曲は不倫や浮気を謳っており、ほかのよくある曲とは違うのは主人公の僕は相手にとっての本命ではないことを知っているということだ。
いま、こうしてベッドで体を重ねてはいるものの、この幸せを味わえるのはほんのつかの間のあいだだけ。それを十分理解している主人公と、しかし、汚らしくなく上品に流れるメロディーの対比が美しい。主人公の投げやりな気持ちもなく、感情の起伏も少ない。ただ、起こっている事実を事実として感情を添えているだけだ。
第9位 「渇いたkiss」
「ある日君が眠りにつくとき、誰かの腕に抱かれているとき
生乾きだった胸のかさぶたが剥がれ、桃色のケロイドに変わればいい。
時々うずきながら、平気な顔をしながら」
この曲はまずタイトルに注目してほしい。本来なら「乾いた」が正解である。
しかし、この曲では渇望をあらわす「渇」の字が使われている。
欲している様が伺える。
自分以外の誰かに君が抱かれているとき、僕に対して罪悪感を感じればいい。
そして、自分をせめて消えない傷として心に残り続ければいい。
その痛みが時々現れて君を襲えばいい。
その傷を相手に見せぬように、感づかれないように今まで通り過ごせばいい。
僕のことを忘れられなくなればいい。
そんな主人公の重いが表れている。
君の幸せを願うとかそんなきれいなものではない。
自分という過去が深い傷となって君を蝕んでいきますように。
そんな願いが込められた一曲だ。
https://reilabi.hatenablog.com/entry/2021/09/13/234325
第8位 「シーラカンス」
「ときたま僕は僕の愛する人の中に君を探したりしてる。君を見つけ出せたりする」
一見聞くと、愛する人と一緒にいるときも、浮気相手の面影を探しているのか?と思ってしまうが、そうではない。
このシーラカンスとは「本当の自分」である。
社会、人間関係、人生、価値など自分を取り巻くすべてのことから、自分はいつの日からか嘘の自分を演じていた。それは古来、絶滅したシーラカンスと失った本来の自分を重ねている。
でも、愛する人と一緒にいるときだけはその本来の自分が顔を出すことがある。
たまに、見つけることができる。
そんな喜びにも似た絶望を表現している。
しかし、見つけ出せたりするということは、ほとんどは見つけれていないということだ。
つまり、愛する人と過ごす大半の時間は嘘を演じている時間である。
その嘘で塗りたくられた自分のことを愛してくれている。
では、はたして、本当の自分とはなんなのだろう?
もうすでに絶滅していなくなったことにしてしまおう。
いや、でも、たしかに自分の中にそんざいはしているよな?
こんな葛藤が表れている。
第7位 「もっと」
「世界はだれにでも門を開いて待ってる。平等の名のもとに請求書といっしょに」
平和を謳ってそうで実は現実的な冷たさを描いている。
世界はだれにでも平等だよ。
そんなのみんな知っているよね?
だから君も平等だよ。
救われるよ。
でも、それなりにお金はちゃんと払ってね!
といったことである。
お金がないと、人並みの幸せは味わえない。
お金がない人は、平等の世界なんて入れてもらえないよ。
そんなニュアンスが伝わる。
請求書といっしょに
こんな冷たい言葉があるのか。
第6位 「君が好き」
「歩道橋の上には見慣れてしまった、濁った月が浮かんでいて。
汚れていってしまう、僕らにそっと、ああ、空しく何かを訴えている。」
「君が好き」このタイトルから連想されるのは壮大な濃密なラブソングだ。
しかし、これはそんな素敵なラブソングではない。
結婚式で流されることが多いが、決してそんな場所で流すべき一曲ではない。
単刀直入でいえば、これは浮気、不倫の歌だ。
「君がすき、僕が生きる上でこれ以上の意味はなくたっていい。」
「君がすき、この響きに潜んでいる温い惰性の匂いがしても」
これらの歌詞は浮気相手、不倫相手を思って口にしたことである。
「汚れていってしまう僕ら」
不倫をし、お互い素敵な恋愛とは程遠く、誰かを傷つけるような自分勝手な恋愛をし、それでも離れることができずにいる二人が自分たちを表現した言葉である。
「ああ、空しく、何かを訴えている」
その恋愛に意味はあるのか。未来のない自分勝手な恋愛に意味はあるのか。
お前たちのしていることは人道から外れているぞ。と
そう語っている。
しかし
「夜の淵、君を待ち、行き場のない思いがまた夜空に浮かんで。
君が好き、君が好き、煮え切らない、メロディに沿って、思いを焦がして」
結局、終わりにすることはできずに最悪なことだとわかっていながら
お互いまたお互いを欲している。
そんな情景を浮かべることができる。
今回は第10位から第6位までの発表でした。
これを読んだうえでもう一度きいてみてください。
違った見方をすると思います。
ランキングの続きはまた明日!
じゃあね!!